【第七回】あっことあんこの
お月見団子
自宅でつくる季節の和菓子「あっことあんこ」
七回目の今日は、お月見にまつわるお菓子が登場です。
みどころは、実は二回!秋のお月見。
あっこ:
師匠、お月見といえば9月のイメージだったんですが
松村:
実は秋のお月見は2回。1回目はあっこさんの言う通り9月。これがが俗に言う、15夜ですね。
もうひとつは、10月の13夜。
あっこ:
15と13・・・
松村:
そうです、収穫祭の意味合いもある行事なので、それぞれ芋名月と栗名月という別名もついています。
片見月は縁起が悪い、なんかも言われて、二回楽しむのが通とされますよ。
あっこ:
そう言われると、したくなるなあ(笑)
松村:
ということで、今回はお月見団子の作り方。15夜は15個、13夜は13個、それぞれ盛りつけますが
レシピは同じです。
【あっことあんこの お月見団子】(28個分)
・上新粉:300g
・もち米:100g
・上白糖:400g
・水:420g
・色粉:少々
*あんこをつけたい場合は、お好みで。
全ての材料を混ぜて、30分ほど蒸し上げる。
松村:
今回のレシピはとってもシンプルです。
まずは、全ての材料を混ぜて裏ごしをする。4分の1ほどの生地は黄色に色付けて、取り分けておきましょう。
あっこ:
黄色と白の割合が1:4。これは何か意味があるんですか?
松村:
あ、これはですね、遊びです(笑)ので、バランスはお好みで大丈夫ですよ。
あっこ:
なんだー!すごい意味があるのかと思ってましたよ、師匠!
蒸しあがった生地を、布巾や綿棒で均一に混ぜる。
松村:
蒸しあがった生地を、布巾に入れて、揉み込んでください。あついので、気をつけて。
もしくは、ボールに入れて均一に混ぜていきましょう。
濡れ布巾を下にひくと、グラグラうごかず、作業がしやすいですよ。
ころころ丸めて、お団子をつくる。
あっこ:
(くるくると丸めながら)何個つくるんでしたっけ?
松村:
くるくると丸めて、お団子を作っていきましょう。そうそう、いい手つきです。
松村:
十五夜だと15個、十三夜だと13個ですね。つづいて並べていきましょう。
松村:
土台を作って、少しずつ黄色のお団子も混ぜていきます。
あっこ:
できた!
松村:
いいですね。ちなみに、こんなパターンもあります。
あっこ:
なんか師匠つくってると思ったら・・・これは・・・何??
松村:
小芋の形です(笑)。9月が芋名月という別名がついているという話がありましたよね。なので、お団子も小芋の形。あんこは、雲に見立ててのせています。
あっこ:
二回の月見に、芋名月。お月見団子、意外と深いなあ〜・・・
意外と奥が深い、お月見団子。完成です!
さあ恒例の、あっことあんこのティータイム。
松村:
お月見なので、外で食べてみましょうか。茜庵の庭をご用意しました。
小芋の団子も、ハリネズミみたいで可愛い。
気持ちの良い秋風とともに、
今宵も素敵な月が、おがめますように。
お疲れ様でした!あっこちゃん。