茜庵

コラム

40歳、ちょっとお色直し。

和の遊びごころが たっぷりつまったこだわりの空間、茜庵本店の見所をご紹介。
ちょっとした旅気分で、常連のお客様は 再発見のお気持ちで、お楽しみいただけると嬉しいです。

常連さんが、おや?のお顔。

定休日あけの木曜日。朝いちばんのお客様が
おや?という顔をされました。

みなれたはずの いつもの店が、なんだか違ってみえる。
ぐるりと辺りを見渡して、ああ、と納得。
「変えられたんやねえ」と 笑顔で、帰っていかれました。

お見送りにでたワタシも、思わずニンマリ。

ことのはじまりは、去年のこと。

ある日の 庵の打ち合わせにて。

生菓子をご紹介するスペースをもうすこし広く取れたらいいのに・・
そんな話になりました。
だけれども 何十年と齢を重ねてきた数寄屋造の建物は
なかなかに手を入れるのが難しい。

京の職人さんと、何度も何度も話をして
何百枚という木板をみたけれど
なかなか、しっくりこない。

半ば諦めながら 最後に連れていってもらった倉庫で
これぞという板に巡りあうのだから、ご縁とは不思議なもの。
聞けば 東北のほうで、古くから使われていたものなのだとか。


ひとつずつ、丁寧な手作業が積み重なって

庵に新しい風がふきこみます。

喫茶のスペースは、お客さまが より居心地よい空間になるように。

スタッフがお菓子の準備をしている間に、
お庭や床の飾りを おたのしみいただけるように。

ひとつひとつは とても小さなことだけれども
職人さんと こだわってつくった、庵のお気に入り。

変えること、変えたくないこと。

お菓子作りに 庵の手入れ
なんにせよ あたらしいことを試みるときは
いつも ちょっと不安です。

変わらないために 変えていくもの
その塩梅が、難しい。

お客さまは 喜んでくれるかな
スタッフのみんなは おどろいてくれるかな・・・

ソワソワとしながら当日を迎えて
「わ!」というお顔を見られたら
その嬉しさは、やっぱり格別。

そよぐ風が、心地良い季節になりました。

新しい茜庵に
どうぞ会いにいらしてくださいね。

すみっこで、打ち合わせ。

菓游 茜庵

四国徳島城跡をのぞんで佇む、静かな菓子の庵。 上質ながら、遊びごころあるお菓子づくりを大切にしています。 心地よく和と暮らすお手伝いができれば幸いです。

菓游 茜庵のこと

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