![](https://www.akanean.com/wp-content/uploads/2017/12/上用バラ-420x330.jpg)
![](https://www.akanean.com/wp-content/uploads/2017/11/itemphoto1@2x-1140x775.jpg)
コラム
毎朝、炊きたて。お赤飯が、できるまで。
料理には、人がでる。
料理には、人柄が如実に出るのだと聞いたことがあります。
材料がシンプルで、ごまかしがきかないものであれば、
それはなおさらのこと。
ありがたいことに、茜庵のお赤飯は美味しいと
お客様に言っていただく機会が増えました。
それはきっと、担当する職人の人柄が出ているのではと思います。
夏はあつく、冬はさむい。
お赤飯を炊く場所は、蒸気を逃がせるよう、
高い天井に囲まれた工房。
夜中の0時ごろから炊き始めることもある、お赤飯。
真冬の寒さは、ことさらに身体に響くはず。
それでもやはり、炊きたてにまさる美味しさはないのだから、
毎朝こつこつ、黙々と炊き続けます。
豆も米も、生きものだから。
茜庵が使用するもち米は、佐賀ひよく米。
豆は、丹波の大納言小豆。
どちらも最高級と言われる素材を使っていますが、
それだけでは美味しくならない。
「天候や気温、湿気によって、仕上がりは毎回違います。
すべてに気を配りながら、仕上げていきます。」
何十年もやっても、やっぱり毎日違うと、訥々と語り、動かす手。
![](https://www.akanean.com/wp-content/uploads/2018/06/016-1-1024x683.jpg)
もち米をほんのりピンクに染めるのは、「渋」と呼ばれる、小豆の煮汁。
![](https://www.akanean.com/wp-content/uploads/2018/06/079-3-1024x627.jpg)
美味しくなあれ、の気持ちをこめて。
お渡しするまで、心をこめて。
出来上がったばかりのお赤飯を包むのは、
販売スタッフの仕事。
杉の箱に入った、ほくほくのお赤飯は
なんとも言えない いい香り。
ひとつひとつ、手包みで仕上げます。
よろこびごとの、お手伝い。
よろこびごとをよろこべば
よろこびごとがよろこんで
新しい よろこびをつれてきてくるー
古くからの言葉あそびに、そんな話があります。
人生の節目を、ご家族や友人とともに喜び、お祝いする。
私たちのお赤飯が、これからも
そのお手伝いができれば、幸せに思います。