茜庵

毎朝、炊きたて。お赤飯が、できるまで。

料理には、人がでる。

料理には、人柄が如実に出るのだと聞いたことがあります。
材料がシンプルで、ごまかしがきかないものであれば、
それはなおさらのこと。
ありがたいことに、茜庵のお赤飯は美味しいと
お客様に言っていただく機会が増えました。
それはきっと、担当する職人の人柄が出ているのではと思います。

夏はあつく、冬はさむい。

お赤飯を炊く場所は、蒸気を逃がせるよう、
高い天井に囲まれた工房。
夜中の0時ごろから炊き始めることもある、お赤飯。
真冬の寒さは、ことさらに身体に響くはず。
それでもやはり、炊きたてにまさる美味しさはないのだから、
毎朝こつこつ、黙々と炊き続けます。

豆も米も、生きものだから。

茜庵が使用するもち米は、佐賀ひよく米。
豆は、丹波の大納言小豆。
どちらも最高級と言われる素材を使っていますが、
それだけでは美味しくならない。
「天候や気温、湿気によって、仕上がりは毎回違います。
すべてに気を配りながら、仕上げていきます。」
何十年もやっても、やっぱり毎日違うと、訥々と語り、動かす手。

もち米をほんのりピンクに染めるのは、「渋」と呼ばれる、小豆の煮汁。

美味しくなあれ、の気持ちをこめて。

お渡しするまで、心をこめて。


出来上がったばかりのお赤飯を包むのは、
販売スタッフの仕事。
杉の箱に入った、ほくほくのお赤飯は
なんとも言えない いい香り。
ひとつひとつ、手包みで仕上げます。

よろこびごとの、お手伝い。

よろこびごとをよろこべば
よろこびごとがよろこんで
新しい よろこびをつれてきてくるー
古くからの言葉あそびに、そんな話があります。

人生の節目を、ご家族や友人とともに喜び、お祝いする。
私たちのお赤飯が、これからも
そのお手伝いができれば、幸せに思います。

この記事で紹介したお菓子

お赤飯

茜庵のお赤飯は、毎朝炊きたて、出来立て。
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菓游 茜庵

四国徳島城跡をのぞんで佇む、静かな菓子の庵。 上質ながら、遊びごころあるお菓子づくりを大切にしています。 心地よく和と暮らすお手伝いができれば幸いです。

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