「山滴る(したたる)」とは、夏の季語。
みずみずしい緑溢れる夏山を愛らしく飾るのは、緋色の果実、山桃。
その実の可憐な姿とは裏腹に、樹齢100年を越える山桃の木は、 生命力に満ちあふれ、威風堂々の立ち姿です。
茜庵の山桃じゅうす。
こっくりと深みのある味わいは、ここから産まれます。
素材へのこだわり
赤く煌めく、山桃のこと。
小川さんと、山桃。
徳島県小松島市櫛渕町。
昔ながらの農家が立ち並ぶ、緑豊かな山あいの一角に、山桃農家、小川さんの土地があります。
今ではもう長いお付き合いですが、初めて訪れたときには、庵主もびっくり。
急斜面の山地を分け入って、さらなる奥地へとロープを伝って進みます
小川さん
驚いたやろう(笑)。
でもな、こんなところで、いいんがでけるんよ(=良い果実が出来る)。
いやる土地(=人工的に肥やした土地)のは酸っぱい。
裾周り(=下部の枝になった果実)のもあかん。
自然の土地、山の中ほど、不思議と美味しい。
収穫の際には、7メートル(!)を越す梯子が登場。
木製の籠を首に下げた小川さん、するすると梯子を登って、さらに高い枝へと渡っていきます。
小川さん
手でつまんだらあかん、山桃の実は、すぐに傷む。
手のひらに転がしこむようにしてとらなあかん。
生命力に満ちた、山桃
庵主が山桃をお菓子に仕立てるようになったきっかけは、その繊細な味わいはもちろんのこと、
山桃の木がもつ、力強さに惹かれたから。
可憐な見た目とは裏腹に、山桃の木はとってもタフ。
しっかり張った根から空中の窒素を取り込み、養分に。
だからどんなに厳しい環境でも、見事な果実を、たわわに実らせます。
こっくりと深みのある甘みの山桃じゅうすは、お節句や内祝いなど、 お子様のお祝い事に使われることも多い、茜庵の人気商品。
美しく鮮やかに。
そしてたくましく、芯の強い子に育ってほしい。
ご両親と庵主の想いが、重なります。
和菓子職人の山桃じゅうす
夏は冷たく、冬はホットで。
山桃そのものの、こくのある甘みをお楽しみいただける濃縮ジュースです。
ゆうたま
柚子・すだち・山桃・梅・ゆこう。
甘酸っぱい五種の果実が口いっぱいに広がる一口菓子です。
遊山
しっとり、ふんわりとした食感の「和風マカロン」。
四季折々のこだわりの素材で仕立てた、
7種の風味をお楽しみいただけます。