茜庵

【和のお作法】ポイントは3つだけ!抹茶の飲み方〜お茶碗の回し方や、お菓子の食べ方、和室の楽しみかたまで〜

ところで 抹茶って、どう飲むの?

先日のあっことあんこでも、あっこちゃんと話題になった「抹茶の飲みかた」。
お出かけの秋、美術館めぐりや紅葉を楽しむついでに、和喫茶に立ち寄るのもこの時期ならではのお楽しみですよね。
お茶碗をくるくる回して、お辞儀をして・・なんだか難しそうに思えますが、抹茶の席で覚えておきたい大人のマナーは、たったの3つだけ。この3つを覚えておくだけで、気持ちがふっと楽になりますよ。

原則1:食べる順番は、「お菓子」が先。抹茶が、あと。


最近の和喫茶では、お茶とお菓子が同時に運ばれてくるお店も多いのですが、厳密に言えば、食べる順番は お菓子が先、お抹茶があと。

お菓子を切る際には、半分か1/3までにおさえておくと、所作がより綺麗に見えますよ。

→第一のポイント:お菓子は小さく切りすぎないで!
原則2:抹茶のお茶碗の回しかたのコツは、「正面を避ける」こと。


いざ抹茶が運ばれてきたと思ったら、お茶碗がくるくる回って目の前に!飲む時にも、くるくる回すべき?二回転?はたまた三回転??一番悩むのは、おそらくここですよね。
この回し方は流派によって多少の違いがありますので、大事な原則だけを抑えておけば大丈夫。十分に大人の気遣いは伝わります。

まずは「いただきます」の気持ちをこめて、小さなお辞儀をしたのちに

くるくると時計回りに180度まわして、出されたお茶碗と「反対の方向から」口をつけます。

左手を茶碗の下に、右手はミトンの手袋のような手つきで、いただきましょう。

あっこちゃんの、この手つきが正解です。
季節の絵柄が入ったお茶碗はとても可愛らしく、ついつい写真をとりたくなりますが、実はこのお茶碗、高価であったり、持ち主の思い入れが強い品も多いもの。
掛け軸やお棗(なつめ)など様々な品の中で、「お茶碗」は手に取れる唯一の美術品とも呼ばれています。うっかりと落としてお茶碗を傷つけないよう、少しだけ気を配るとスマートです。
最後までいただいたら、口をつけたところを簡単に指でぬぐったあと、もう一度時計回りに180度回転させて戻します。

→第二のポイント:指輪やスマホで、お茶碗を傷つけないように。
原則3:飲み終わったら、お茶室のインテリアも楽しんで。


ごちそうさまのあと、すぐにお会計をして退室するのは、もったいない!
お茶室は、季節によって実は様々な工夫がこらされた空間です。

わかりやすいところでいくと、掛け軸や季節のお花。

「花入れ」と呼ばれる花瓶も、季節によって様々な形がありますよ。

小さなところに目をくばるのも楽しい。秋の茶杓置きは、月うさぎ。

めずらしいところでは、志野袋(しのぶくろ)と呼ばれる、お香を入れる袋。この袋の結び方も、季節によって変わるんです。写真は秋の七草「桔梗」をかたどった、桔梗結び。

上生菓子のデザインでよく見かける「桔梗」ですが、季節の飾りにも使われるんですね。

→最後のポイント:お茶とお菓子に加えて、室内の飾りも楽しんで。

食欲の秋、芸術の秋。この季節ならではのお楽しみを、たくさん見つけてくださいね。

茜庵本店の喫茶でも、季節のお抹茶のコースや、秋あんみつをご用意して皆様をおまちしております。

この記事で紹介したお菓子

鳴門金時芋の焼き菓子「うも」

うもは古語で「おいも」のこと。とろけるような、ほくほくの芋あんを包んだ季節限定の焼き菓子。
ご自宅で召し上がる時には、レンジでチン!としていただいても、ナカナカいけますよ。
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菓游 茜庵

四国徳島城跡をのぞんで佇む、静かな菓子の庵。 上質ながら、遊びごころあるお菓子づくりを大切にしています。 心地よく和と暮らすお手伝いができれば幸いです。

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