菓游 茜庵
四国徳島城跡をのぞんで佇む、静かな菓子の庵。 上質ながら、遊びごころあるお菓子づくりを大切にしています。 心地よく和と暮らすお手伝いができれば幸いです。
夏の日差しのなか、ようこそお越しくださいました。
この時期の 蒸せるような暑さは堪りませんが、夜空に満点の星を見上げると、なんとも嬉しい。
そんな夏のご褒美を、涼しげな和菓子に仕立てて。
・生地は葛製
・餡は二重餡
つるりんと、笹の香。
日本の伝統と文化を 次の世代に 大切に渡していくー
茜庵の難しいテーマのひとつでありますが、
世の中がことさらに大変な今ですから
まずは ほっと一息、ついていただけるような
そんなお菓子で、そして室礼で お客様をお迎えできるように。
七夕を迎える今月は、六月の「茅の輪」かざりから「七夕飾り」に変えて、お出迎え。
そして、二つの茶室も「星」のモチーフを入れて、涼しげにあそびます。
「立礼席(りゅうれいせき)」とは、椅子とテーブルの茶室。茜庵本店で喫茶をご利用のお客様には、こちらのスペースでお菓子をお楽しみいただきます。
・お軸 人の世の 出会いの中に 心して 生きていくことを 七夕に知る
・花入れ 黒楽の釣り船
・水さし ギヤマン
・なつめ 亀蔵なつめ(9つの星)
抹茶を入れておく「なつめ」に描かれたのは、占いにも使われる9つの星。茶道具には、大自然や、はたまた宇宙に繋がるモチーフが描かれていたりするので、あなどれません。
七夕のお軸は、人と人との つながりを感じるもの。
お軸にはいった「星河」の文字は、天の川のこと。
徳島ならではの藍染をアクセントにあしらった、涼しげなコーディネート。
・お軸 星河清涼風(せいがりょうふうきよし)
・花入れ 唐籠
・香合 瓢(ひさご)
・棚 溜精棚(りゅうしょうだな)
・水指 藍染ガラス
・脇床 朝顔のうちわ