茜庵

如月(2月)のお菓子:初音

やわらかな陽だまり、木々の芽生え。

はるが、きますね。

二月のお菓子の銘 「初音」


徳島城址公園の目の前に位置する茜庵本店。城山から野遊びにきた小鳥たちが、庭のつくばいで水遊びをたのしむ季節です。

春の訪れをことさらに感じさせてくれるのが この鳥、うぐいす。ほろほろと、やさしい口どけの黄身餡で仕立てます。

桃色の茶碗とあわせたら、なんとも似合うこと。梅にうぐいす、ひと春お召し。

二月の本席(奥の八畳の茶室)のしつらい

上巳の節句が近づき、庵もこの二人の姿が目立ちます。

立雛の扇面と香合。

四季草花の水指は、はるの花々を前面に。

わらびの棗の、とろけるような色合わせ。

立礼席のしつらい

「立礼席(りゅうれいせき)」とは、椅子とテーブルの茶室。
茜庵本店で喫茶をご利用のお客様には、こちらのスペースでお菓子をお楽しみいただきます。

まずは、お軸から。「桃李一蹊春」とおりいっけいのはる、とよみます。

山深くひっそりと咲く花や実に誘われて人が集まり、やがて一本の道を成す。
物言わずとも、素晴らしい人や 考えのもとには 多くの人が自然と集まってくることを例えたお軸。

三春の雛人形に、蓋置きは、ぼんぼりをあしらって。

・・・・
しつらいとは、和のコーディネート遊びのようなもの。
リラックスしてお菓子を召し上がっていただけるだけで何よりですが、しつらいの遊び心まで覗き見ていただくと、ちょっとお楽しみが増えるかもしれません。

菓游 茜庵

四国徳島城跡をのぞんで佇む、静かな菓子の庵。 上質ながら、遊びごころあるお菓子づくりを大切にしています。 心地よく和と暮らすお手伝いができれば幸いです。

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